- 稲の苗作
稲の苗は稲代田(のしょだ)で作っていた。当地方(富山県)では四月上旬に種をまくため、苗代田に水を入れて水田に仕上げておく必要があった。雪の多い年は灰を散布して融雪を早める作業もあった。三月中に用水路を昨年から積もった土を土手に上げて水を通りやすくしておく必要があった。
種籾(たねもみ)を前年に稲穂から取るときは「千歯こき」で丁寧に採取していた。
また稲作の出来不出来は種籾にあるとの考えや、新しい品種の種籾を手に入れたい場合は種籾を専門に作っている近くの町まで買いに出かけた。
種籾は塩水洗いをした後、一週間ほど池や川などの水に漬けて発芽を促し苗代田に播いた。
苗は田植えの日に「苗取」するまで水の中で育てた。
昭和20年代後半になって「保温折衷苗代」が普及しだした。
これは苗代田に溝を作り畑の形にして種籾をまき、その上に保温用油紙をかぶせて発芽させ苗がある程程に伸びたときに油紙を取り外す方法だった。
当時は「端境期」の米不足解消のため早場米が奨励された。
この方式は苗が相当伸びるまで保温したままで苗代田におけるので、晩霜に対する心配も少なくなった。
昭和50年頃から田植え機が出現してこれに伴い「箱苗作り」となり現在に至っている。
注:農業と関係の深い「環境経営士」https://www.compact-eco.com/ もご参照を

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